最近はアバターでミーティングに参加しています。
とあるミーティングに参加していたら「声も変えてみれば?」と言われたので色々試してみました。
結論から書くと、諦めました。(^^;
とはいえ、一応試行錯誤の末にとりあえずの構成には辿り着いたので続きをどうぞ。
結局は自分の声を加工したもの
私は男性なので、女性の声を目指しました。(アバターも女性アバターです)
魔王マグロナさんや兎鞠まりさんみたいな「かわいい声」(無謀なw)を出すにはどうすればいいのか色々調べました。
その結果、単純にボイスチェンジャーで音程を上げただけでは女性の声には聞こえない事が分かりました。
そして、いかに女性の声に近づけても結局は自分の声がもとになっているので、完全に別の声にはなりません。
それが一つの「個性」になるのでその方向で詰めていけばよいのです。
どう頑張っても憧れの「あの声」になる事は無理なのです。
ヤマハが開発した「TransVox」という技術を使うとAIで学習させた声で歌う事が出来るそうです。
AIを使ったボイスチェンジャーは、声を加工するのではなく「変換」しているので元の声とは関係なく声質を再現できるそうです。
ヤマハ繋がりで初音ミクになれるマイクとか良いかもw
ボイスチェンジャーを使っても女声に聞こえない理由
発声方法の違い
女性と男性は発声方法が違うそうです。
男性は胸で声を響かせ、女性は頭で響かせるとか。
また、男性の声にはガラガラ成分?が含まれていてそれをいかに低減するかというテクニックもあるそうです。
私は裏声で発話することで近づけてみました。
イントネーションの違い
男性はフラット、女性は抑揚のある話し方をするそうです。
男性が女性声をマネする場合は、ある程度女性を「演じる」必要がある様です。
ボイチェンで話している時は良いのですが、ふと我に返るとちょっと来るものがありましたw
続けていればいずれ慣れるのでしょうか?(^^;
ボイスチェンジの基本原理
ボイスチェンジャーは、声の「ピッチ(音の高さ)」と「フォルマント(音の特徴)」を変えることで音質を変更します。
男性ー>女性の場合は、ピッチを高くして、フォルマントを良い感じ?に調整します。
ピッチは直感的に分かるのですが、フォルマントが分からなかったので調べてみました。
フォルマントとは声に含まれる複数の周波数成分の中で特徴のある目立つ周波数の事のようです。
ピッチは全体的に調整する、フォルマントは特徴のある部分だけを調整する、という感じでしょうか?
ボイスチェンジャーと組み合わせて使う物
ボイスチェンジャーだけでは、調整範囲が狭くなかなか良い声にはなりません。
また、音を加工する際にノイズ成分も変に加工されてしまい、音質が悪くなってしまいます。
そこで、ボイスチェンジャーと一緒に、ノイズフィルターとイコライザーを使います。
ノイズフィルター
名前の通り、ノイズを除去するものです。
ボイスチェンジャーに通す前に、ノイズフィルターでノイズを除去すると最終的な音質が改善されます。
というか、ノイズ消さないとひどい音になります。(^^;
イコライザー
周波数帯域ごとにレベルを調整できます。
男性の声の低い成分をカットしてからボイスチェンジャーにかけると女声になりやすかったりするようです。
最終的に辿り着いた構成
前置きが長くなってしまいましたが、最終的に辿り着いた(諦めた?)構成を書いておきます。
OBS+ノイズ抑制+VST2.xプラグイン(VSTホスト)
ReaEQ(イコライザー)
Graillon 2(ピッチ、フォルマント変更)
Voicemeeter Poteto(仮想オーディオデバイス、有料)
解説
お試しだったので基本無料のもので構成しました。
ボイスチェンジャーは、専用ソフトをいくつか試しましたが、(無料では)どれもしっくりくるものがなく、結局VSTプラグインを利用しました。
VSTとは、DTM(Desk Top Music)ソフトなどで使われるプラグインで、音を扱う為の色々な機能のプラグインです。
私は無料のものを使いましたが、こだわる方は高額なVSTを複数組み合わせて環境を作っている人もいます。
VSTホスト(VSTを動かすソフト)は、DTM用のものではなく、普段から利用している配信ソフトのOBSにVST2.xプラグインを入れて使いました。
OBSのVST2.xプラグインは、VSTによってはインターフェースが表示できないものがあるなど使うVSTを選びますが、私が使ったVSTは問題なく動いたのでOKです。
また、ノイズフィルタとしてOBS標準のノイズフィルタを使いました。
利用したVSTは以下の2つ
・ReaEQ(イコライザー)
無料のプラグイン詰め合わせ?のReaPlugs VST FX Suiteに入っているイコライザーです。
ReaPlugsはノイズフィルタも高性能らしいのですが、私は使っていません。
・Graillon 2(ピッチ、フォルマント変更)
多くのサイトで紹介されていたボイスチェンジャー(ピッチ、フォルマント)プラグインです。
色々使った結果、このプラグインが一番しっくりきました。
最後に、OBSの音声モニタ出力を他のソフト(zoomなど)に送るための仮想オーディオデバイスとしてVoicemeeter Potetoを利用しました。
私は元々有料版(Poteto)を使っていたのでそのまま使いましたが、無料のVoicemeeter Bananaでも問題なく使えます。
その他、試してみたソフトウェア等
恋声やバ美声(体験版)、Voidol等も使ってみました。
私が調べたソフトウェアは、下記記事の「音声関連」の所にまとめてあります。
クラウンフィッシュは人気らしいのですが、ウチの環境だとうまく動かなかったんですよね・・・
まとめ
ボイスチェンジャーは奥が深いですね。
ハマると沼らしいので、私は無料の範囲で引き返そうと思います。
もし、覚悟をもってハマりに行く場合はマグロナさんのこちらの動画が参考になると思います。
「くれぐれも、バカ高いものを買いそろえるところから入らないで下さい」byまぐろな
というわけで、まずは無料のソフトウェアでお試しから入ると良いと思います。
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では、良いボイチェンライフを~
コメント
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