2020年の小学校プログラミング必修化までいよいよ1年を切りました。
私の主催する無料のプログラミングクラブにも、たくさんの子ども達が参加してくれるようになっています。
ウチのプログラミングクラブでは、Scratchというプログラミング言語を使いゲームを作っているのですが、最近はロボットプログラミングに興味を持つ参加者も増えてきました。
そこで、ウチの様なプログラミングクラブやご家庭でも気軽にロボットプログラミングを体験できる、出来るだけ安価なプログラミングロボットカーのキットをご紹介します。
なお、私は「ライントレーサー」が好きなので、ロボットカーは「ライントレースが出来る事」を条件に選んでいます。
ロボットプログラミングのメリット
ロボットプログラミングの最大のメリットは「ちゃんと動かない」という事だと思っています。
例えば、パソコン上のプログラムで「キャラクターが前に3秒進む」と命令を書いたとします。
すると、キャラクターはまっすぐ前に3秒進みます。
しかし、ロボットプログラミングでは「前に3秒進む」という命令を書いても、まっすぐ前には進みません。
左右のモーターの特性によってどちらか片方に曲がってしまうのです。
子ども達は、何とかまっすぐ進むように試行錯誤しながらプログラムを調整していきます。
この「試行錯誤」がすごく良い学びになるのです。
ロボットプログラミングのデメリット
デメリットはやはり「お金がかかる」ことだと思います。
Scratchでゲームを作るだけなら中古のパソコン1台あればなんとかなりますが、ロボットプログラミングはロボット本体の購入が必要です。
プログラミングが可能なロボットは、安い物でも数千円、高いものだと数万円を超える商品もあります。
やはり金銭的な負担は大きいです。
別売りの部品も含めた必要金額を比較
ロボットカーを購入する際に気になるのはやはり金額だと思います。
最低限プログラミングして動かすために必要な部品を全てそろえた場合の金額を比較してみました。(プログラミングに使うパソコンの価格は含まれていません)
出来る事(機能)が違うので、単純に金額だけで比較は出来ませんが、目安として並べておきます。
名称(クリックすると詳細に飛びます) | 必要金額(PC除く) | |
---|---|---|
ビュート レーサー (Beauto Racer) | ¥3,024 | |
DFRobot micro: Maqueen | ¥5,915 | |
Yahboom Tiny:bit スマートロボットカー | ¥7,150 | |
Yahboom micro:bit ロボットカーキット | ¥8,910 | |
Makeblock mBot | ¥13,404 |
ライントレースという機能だけ見れば、私が知る限り「ビュートレーサー」が最安です。
障害物回避(超音波センサー)など、もう少し多機能なものが欲しい場合は、コスパ的に「DFRobot micro: Maqueen」がお勧めです。
ロボットカーの大きさを比較
個別の写真だとそれぞれのキットの大きさが分かりづらいと思いますので、比較写真を置いておきます。
一番小さいビュートレーサーの電池が単3電池です。何となく大きさをお察し下さい。
ビュート レーサー (Beauto Racer)
必要金額(PC除く)
本体価格:¥3,024
別途:単3電池×1(100円ショップ)
合計:¥3,024
機能
黒い線の上を走る。(赤外線センサー)
プログラミング環境(言語)
その他
私の知る限りプログラミングが出来るライントレーサーで最安です。
組み立てはパーツをはめるだけなのでとても簡単です。(ネジ無し)
小さいので狭い場所でも遊べます。
Webサイト(日本語)
https://www.vstone.co.jp/products/beauto_racer/index.html
購入
本体
単3電池(100円ショップで良いと思う・・・)
あると便利(USB延長ケーブル、100円ショップで良いと思う・・・)
画像・動画
DFRobot micro: Maqueen
必要金額(PC除く)
本体価格:¥3,539
別途:micro:bit(¥2,160)、単4電池×3(100円ショップ)、USBケーブル(100円ショップ)。
合計:¥5,915
機能
黒い線の上を走る(赤外線センサー)、障害物をよける(超音波センサー)、音を鳴らす(ブザー)、LEDが光る(LEDライト+RGBライト)、赤外線受信機
プログラミング環境(言語)
その他
プログラミング用の専用ブロックが英語です。(英語学習に良いかも?)
組み立てはパーツをはめるだけなのでとても簡単です。(ネジ無し)
オンラインマニュアル(英語)
https://wiki.dfrobot.com/micro:Maqueen_for_micro:bit_SKU:ROB0148-E(ROB0148)
※マニュアルのサンプルには「リモコン」「コントローラー」「ライントレース用コース」がありますが、本体には付属していません。(別途購入)
Webサイト(英語)
https://www.dfrobot.com/product-1783.html?tracking=5c934d8f7e051
購入
本体
品切れの場合はこちら
micro:bit
単4電池(100円ショップで良いと思う・・・)
USBケーブル(100円ショップで良いと思う・・・)
画像・動画
Yahboom Tiny:bit スマートロボットカー
必要金額(PC除く)
価格:¥4,990
別途:micro:bit(¥2,160)
合計:¥7,150
機能
黒い線の上を走る(赤外線センサー)、障害物をよける(超音波センサー)、音を鳴らす(ブザー)、LEDが光る、赤外線受信機
プログラミング環境(言語)
その他
プログラミング用の専用ブロックが英語です。(英語学習に良いかも?)
組み立てが少し難しいです。(リベット止め)
充電タイプです。
Webサイト(英語)
https://category.yahboom.net/products/tinybit
メーカーサイト(英語)
https://yahboom.net/
チュートリアル
http://www.yahboom.net/study/Tiny:bit
購入
本体
micro:bit
画像
Yahboom micro:bit ロボットカーキット
必要金額(PC除く)
価格:¥6,750
別途:micro:bit(¥2,160)
合計:¥8,910
機能
黒い線の上を走る(赤外線センサー)、障害物をよける(超音波センサー)、音を鳴らす(ブザー)、LEDが光る、赤外線受信機
プログラミング環境(言語)
その他
プログラミング用の専用ブロックが英語です。(英語学習に良いかも?)
組み立てが少し難しいです。(ネジあり)
充電タイプです。
急激に加速させると後ろに倒れます。
組み立て説明書(日本語)
https://www.micro-bit.info/archives/893
Webサイト(日本語)
http://www.micro-bit.info/
メーカーサイト(英語)
https://yahboom.net/
購入
本体
micro:bit
画像
Makeblock mBot
必要金額(PC除く)
価格:¥13,296
別途:単3乾電池×4(100円ショップ)
合計:¥13,404
機能
黒い線の上を走る(赤外線センサー)、障害物をよける(超音波センサー)、音を鳴らす(ブザー)、LEDが光る、スマホやリモコンで操作できる。
プログラミング環境(言語)
その他
大きくて丈夫です。
拡張部品もいろいろ出ています。
競技専用キットなどもあり、世界大会(MakeX)が開かれています。
Webサイト(日本語)
https://www.makeblock.com/jp/steam-kits/mbot
購入
本体
単3電池(100円ショップで良いと思う・・・)
画像
ロボットカーを動かすのに必要な部品
「DFRobot micro: Maqueen」、「Yahboom Tiny:bit スマートロボットカー」、「Yahboom micro:bit ロボットカーキット」を動かすためにはmicro:bitが必要です。
micro:bitは単体で遊んでも楽しいです。
micro:bit
価格:¥2,160
ロボットカーを動かす頭脳部分です(ここにプログラムが入る)。単体でもプログラミングできます。(LEDが光る)
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